【症例1】
主訴:めまい、たちくらみ、やる気がでない、動悸、低血圧
現病歴:最近、体がだるくて動けない日が多くなったと、X年5/31初診。以前は血圧100以上はあったが、最近は100以下のことが多い。
既往歴:小児麻痺、HL治療中
現症:証は見ていない、血圧106/60
【経過】
低血圧に対し、半夏白朮天麻湯。Day8、変化なし。血圧124/80。気虚と考え六君子湯追加。Day22、意識が遠くなるような事はなくなった。足冷はよくなった。血圧122/70。Day36、頭痛なくなり体調よくなってきた。血圧98/52。自宅平均では100-110くらい。
【症例2】
主訴:朝起きれない、低血圧、立ちくらみ
現病歴:元々主訴あり。漢方治療希望。
現症:舌候 淡紅、脈候 硬・渋、血圧88/54。
【経過】
低血圧に対し、半夏白朮天麻湯。Day7、体がすごく軽くなった。立ちくらみもなくなった。半夏白朮天麻湯で体があたたまるのは良いが、かゆくなる。3×から2×に減量。Day37で一時自己中止。Day67受診。薬が切れたらまた症状でてきたので処方希望。
低血圧は気虚が原因になることが多いので、人参湯や六君子湯、補中益気湯などの補気剤を用いる事が多い。また水滞の場合は真武湯や半夏白朮天麻湯を用いる。血行不良などの血虚の場合は、当帰芍薬散、当帰四逆加呉茱萸生姜湯などの補血剤を用いる。